母の日のアナザーストーリー
花屋だから知っている、もう一つの物語があります。
プレゼントを選ぶところからお手伝いし、私たちが代わりにお届けすることも。
どうやって子どもたちが選んでいるのか、お母さんたちはどんなリアクションだったのか、私たち花屋だからこそ知っている顔、時間があります。
母の日ほど「家族愛」に包まれる日はありません。
少しだけお話させてください。
まず、お母さんたちへ。
◆子どもたちはこうやって選んで買っていきました。
・兄弟、姉妹でやってくる子たち。
手をつないでお店に入り、まずお兄ちゃんやお姉ちゃんが下の子たちの要望を聞いてあげます。
「あれがいいんじゃない?」「こっちにする?」「お母さんこっちの方が好きそう!」ときょうだい会議の末、あげるお花が決まります。
お母さんが喜ぶものを、とことん話し合ってました。きょうだいの共通のゴール「お母さんの笑顔」に向けて、どの子もとっても真剣でした。
・ひとりで買いに来た子たち。
たくさんの大人たちに囲まれ、あまり来たことのない花屋でのお買い物は、それはそれは緊張したことでしょう。
スタッフに「どんなお花がいいかな?」と聞かれて、恥ずかしがりながらも自分の要望を伝えます。
照れながらも、どこか達成感のある表情で、自分のカバンに入れていました。
きっとお母さんに見えないようにして帰るんだろうな。びっくりさせたいんだなあ。どんな風に喜んでくれるか、わくわくしちゃうね。
うまくいきますように、と願いながら、背中を見送りました。
・お財布と相談する子たち
お気に入りのお花を見つけたけれど、しばらく自分の財布の中とにらめっこ。
「これを買ったら、自分のおこづかいが無くなっちゃうなあ……。
でも、お母さんは僕の誕生日にはいろいろ買ってくれるし、いつも僕のためにいろいろしてくれるし…
やっぱりこれにしよ。」
自分にしてもらったことをちゃんと受け止めて、お母さんにどれだけ感謝してるかが伝わってきました。
ここには挙げきれないほど、どの子も真剣にいっぱい悩んで選んでいきました。
中には、スーパーで売られていた「菊の花」をもらったお母さんたちもいるかもしれません。
びっくりしたかもしれませんが、ぜひぜひ喜んでもらってください。
英語で菊はマム(mum)といい、お母さんの意味のmomと発音が似ているので、海外ではよく母の日に贈られたりします。
それと、実は子どもがよく選ぶお花が「スプレー菊」なんです。値段の割にボリュームがあり、花の形もマーガレットやたんぽぽみたいでかわいいんだと思います。
「お母さんにかわいい花がたくさんあるやつあげたいの!」という子が多いんです。
つぎに、大人になったこどものみなさんへ。
◆お母さん、こんなに喜んでました!
特にこのご時世。遠方から恵庭に帰れなかった方もいたと思います。
配達でお届けすると、
「えっ?!あの子から??うそー!!わぁぁ〜、ありがとうございます!!」
と、花を愛しむように見つめて、笑顔になってくれます。
きっとあのまなざしが、お子さんに向けるまなざしなんだろうなあ、と思いました。
お父さまが出たときは、「あ!これを!うちのが!わかりました!!」とワクワクした表情です。渡すのが楽しみなのが伝わってきます。
お母さまの笑顔をみんな楽しみにしてるんです。
ありがとうが飛び交うこの日に、花屋としてみなさんのお手伝いができてうれしいです。
家族みなさんが笑顔になってくれることを祈ってます。
今日も母の日ギフトをお求めの方、多数いらっしゃいます。
思い立った日が母の日。
いつでもお手伝いいたしますので、お気軽にお声かけくださいね。