えにわ七十二侯(立春〜雨水編)

えにわ七十二侯(立春〜雨水編)

「えにわ七十二候」とは…

恵庭に暮らして約5年の私が、「季節の兆し」を探しまとめた、ゆる~い暦です。

恵庭の気候が想像つかない!という移住者をはじめ、恵庭で暮らすみなさんと季節の移ろいを楽しむためにつくりました。

北海道恵庭市で暮らし始めて、本州とは違う季節の流れに驚き、おもしろいなあと感じていました。

ところが、恵庭ってこういう気候なんだ!と暮らしていると、「こんな夏(冬)は珍しい!」と年配者が毎年教えてくれました。

温暖化で気候が変わってきているのです。

本州とは気候が違う。さらには、時代によっても気候が違う。

じゃあ、現代の恵庭の七十二候をつくっちゃおう!と好奇心ではじめてみました。

今日から1年間、ひと月ずつ紹介していきます。

静かな冬。あふれ出るような春の訪れ。密度の濃い夏。さらっとやってくる秋。忍び寄る冬の気配。

現代の恵庭独特の気候を感じてみてください。今年との違い

を感じて、やっぱり暖冬かあ、と思うのも楽しいかも。

あくまで、私の肌感覚ですので、温かい目で見てくださいませ。あと、漢文で表現するのが難しかったので、口語表現が多いです。それぞれ、詳しく説明するよう心がけてます。ゆっくりと読んでみてくださいね。

さあ、まずは2月です。

  • 立春】厳寒
  • 2/4~8 「ひよどりナナカマド食べ終わる」

    恵庭には留鳥のひよどりがいます。ナナカマドは、冬の寒さで実が凍ったり解凍したりすることで、実が熟し、苦味がなくなるそうです。つまり、ある程度寒さが続かないとナナカマドは食べられずに残ったままです。

    この頃には冬も佳境、寒さにもすっかり慣れっこになります。

    2/9~13 「静岡河津桜に思いを寄せる」

    テレビなどで、河津桜が見頃というニュースが流れる頃です。(この時期の恵庭では考えられないほど)雪はなく、薄着で花を見ている静岡県の映像は、同じ日本とは信じられません。恵庭の春は、まだまだ先です。

    2/14~18 「なごりドカ雪」

    静岡の春に憧れ、街の雪も少しずつとけてきたな~と喜んでいると、無情なほどのドカ雪があります。でもこの雪のおかげで、恵庭の綺麗な水が豊富になります。

    サッポロビールやナポリンは、恵庭の水からできています。

    【雨水】覚春

    2/19~23 「四寒三温」

    三寒四温より、やっぱり寒いが多い。だけれど、少しずつ暖かさも感じる時期です。

    2/24~28 「カメよく動く」

    冬眠のため、ほとんど動かなかった室内飼いのカメ。この頃には、モゾモゾと足を動かし始めます。春は確実に近づいてきています。

    3/1~5 「マンホールのくぼみ出づる 」

    生活道路はまだ圧雪状態です。ですが、下水の熱により、マンホールの上の雪がとけます。そして、いたるところにくぼみが出現します。

    車を運転する際は、このくぼみを避けるように通ります。スピードもあまり出してはいけません。このくぼみで、バンパーが壊れた。タイヤがパンクした。という人もいます。自然が相手なので、この悲しみのやり場に苦慮します。

    次回は、3/6に更新します。



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